税務調査で知っておきたい、「調査」と「監査」の比較
税務調査とは
税務調査とは、国税局や税務署が申告の内容に誤りがないかを調査するためのものであり、故意ではなく申告もれや記載ミスがあったとしても、その場で強く責められるようなことはありません。
また、脱税の疑惑などがなければ任意調査になるため、事前に税務調査を行う旨や、それに伴う日程調整依頼の連絡が入ります。
とはいえ、調査当日には各種書類のチェックやヒアリングも行われるため、あらかじめ税理士に相談をし、書類等を準備しておく必要があります。
税務監査とは
税務監査とは、納税者側が申告を適切に行っているか、漏れなどがないかを確認するために、税理士に相談をして自主的に行うものです。この場合、監査を行うのは税務署の調査官ではなく、依頼を受けた税理士が行います。
このため、模擬的な税務調査としての意味合いが強く、「調査の入らない年でも申告に関して正しく行えているかチェックを行うことで、税務調査の際に指摘されることがないように備えをする」という性格のものになります。
税務調査と税務監査の違い
税務調査と税務監査の違いをまとめると、税務調査は国税局や税務署から通達があって行うもので、税務監査は自らの意志で問題点がないかチェックをするためのものということになります。
税務監査はいつでも行えますが、日頃から税務関連を税理士に相談してチェックしてもらうことで、税務調査が実施される場合にスムーズに対応できます。
税理士に相談する際には、口コミなどやウェブサイト等で比較し、信頼できる税理士事務所を選ぶと良いでしょう。