税務調査とはどういうもの?
税務調査とは?調査をする理由は?
税務調査とは、税務署のような国税庁の管轄下にある機関が行う調査のことです。個人事業主・法人にかかわらず納税者が対象となり、納税者が正確に税務申告をしているか、つまり「脱税」をしていないかどうかを確認するために行われています。
税務調査は、税務署が提出された申告書や決算書などをチェックすることで開始されます。明らかに納められた税金の額が計算違いではないかという会社を選定して、ピックアップした会社に直接調査を行います。その会社がいくら赤字であっても、納税の間違いがあれば調査によって指摘されるのです。
税務調査の種類(1)任意調査
税務署が脱税をしていないと予想している個人事業主・法人の場合は、基本的には任意での調査となり、これを任意調査と言います。
任意調査は、最初に税務署が事前に税務調査をするという連絡を会社にしてから、調査が開始されるという流れです。そのため、抜き打ちでいきなり会社に税務署の人間が会社に訪れて、調査が開始するということはありません。
ただし、この調査で税務署が行う質問などにしっかりと答えないと疑われることになるので、税務署の問いには正しく応答する必要があります。
税務調査の種類(2)強制調査
税務署の調べにより明らかに脱税をしていると疑われている会社は、事前の連絡なしの強制調査となります。この調査で登場するのが「マルサ」と呼ばれている国税局査察部です。マルサが介入した場合、会社にある怪しいと思われる荷物はすべて会社外へ運び出されて、調べ上げられます。
脱税していると思われている会社のなかでも、脱税の隠蔽工作が悪質である、脱税額が1億円以上であるなどの条件が出た場合、裁判所が令状を出してマルサが強制調査を実行するという流れです。