財務調査に備えての日頃の注意点
1.必要経費が不自然でないか
不自然に高額の経費は、税務調査においてすぐに目をつけられる箇所です。特に、個人的な私用を経費で落としていないかという疑いは、よくあります。
交際費という名目で会社付近でなく使用者の自宅付近の飲食店などを利用した場合は、疑われるので注意しましょう。
2.外注費が不自然でないか
外注に関する費用も、不自然な費用が計上されている場合、怪しまれる可能性があります。実際に外注として支払いがあったのか、会社の売り上げに対応するものなのか、といった疑いです。
また、本来は、会社の給料として処理される費用が外注日として扱われていないか、とも税務署の調査官は疑いの目をかけてきます。外注費の場合であれば消費税の対象となります。しかし、給料となると消費税の対象外となるので疑われるのです。
3.役員の退職金が正しく計算されているか
退職者に対する退縮金の額が、不自然に高額である場合、税務署に怪しいとみなされます。
退職金というものは、税制に置いて優遇されており、所得税などの負担が軽くなるものです。そして、会社にとっては経費扱いとなるために、節税の対象にもされています。
役員退職金の金額には、しっかりとした根拠がなければいけないもので「退職者の最終報酬月額×在任期間×功績倍率」という計算方法によって決められます。この計算の数字を曖昧にすることで、脱税をする会社も存在するのです。
4.過去の業績と比べた場合、急激に数字が変化していないか
税務署の調査官は、会社の過去の記録を調査して納税が不自然でないかを調査します。そのため、前年度に比べて異常に数字が上昇している場合、この会社は怪しいと目をつけるのです。数字は急激に増加しているだけでなく、不自然に減っている場合も疑いの目をかけられます。
税務調査の際に質問されたら、なぜ、急激に増えた・減ったと言う現象が起きたかをしっかりと説明できるようにしなければいけません。